ホンジュラスからの便り
2015年6月


まことに、あなたがたに告げます。あなたがたが、これらのわたしの兄弟たち、しかも最も小さい者たちのひとりにしたのは、わたしにしたのです。マタイ25:40



Published by the Society of the Good Shepherd, P. O. Box 122, Amberson, PA 17210. (717) 349-7033

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今日、25ドルというお金で私たちはどんな物を買うことができるでしょうか。そう、いろいろな物が買えるでしょう。手ごろなレストランで、夫婦そろっての外食も可能でしょう。

もしくは、ちょっと贅沢して、一週間、スタバでキャラメル・フラペチーノを買うこともできるでしょう。

しかし一方、同じ25ドルというお金で、私たちはホンジュラスのこどもの人生に劇的な変化をもたらすこともできるのです。いかにして?そう、その子に学校の制服を買ってあげることによって、なのです。

「えっ、でも、制服を買ってあげることが、どうして誰かの人生を変えることになるの?」とあなたはいぶかしく思っているかもしれません。

今日は、そのことについてみなさんに分かち合いたいと思います。

私はホンジュラスにおける奉仕のため、ここ15年にわたり、米国とホンジュラスの間を行き来しています。

そこで私が学んだことの一つは、ホンジュラスのこどもたちが、その生涯にわたって、極貧のうちに生きることになるのか否かは、ひとえに「彼らがどれだけの教育を受けるかにかかっている」ということです。

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ホンジュラスにおいては、小学校までが無償教育です。もちろん、小学校教育だけでは、十分な収入を得る仕事に就くことはむずかしいでしょう。しかしそれでも、極貧のレベルから、その子を引き上げることはできるのです。

しかし、実際には、ホンジュラスのこどもたちの実に四分の一(25%)が、小学校6年教育を終えることができないまま、中退していっています。

その結果、そういった子どもたちの多くは文字の読み書きができず、農作業や掃除婦、バザールの行商人などで細々と生計を立てる以外に道がひらかれていないのが現状です。

もちろん、そういった職業が悪いとか、卑賤だとかいっているのではありません。ただ、そういった職業は往々にして非常に安給なのです。

これほど多くの子どもたちが小学校を修了することができない主たる理由は、彼らの両親が生計を立てる上で、その子たちの労働力を必要としているからです。

そしてこういった状況に変化を起こすのは至難の業です。

しかし、前回、ホンジュラスに行った時に、私は子どもたちが学校に行かないもう一つの理由を知るにいたりました。それは、何かというと、親が、子どもたちに制服を買ってあげる経済的余裕がないことなのです。

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公立の初等学校は無償ですが、子どもたちは規定の制服を着ることが義務付けられています。

1)男の子は紺色のズボン、そして女の子は紺色のスカート、そして、2)白のシャツもしくはブラウス、です。

こういった制服なしには、子どもたちは入学を許可されません。制服は一般の店舗で売られており、一着あたり、約25米ドルです。貧困家庭においては、これはかなりの支出です。

そのため、何千人という子どもたちが結局、小学校を終えることもできないまま去ってしまっています。

このことを聞いた時、私は思いました。「今後、まず、少なくとも一人の子の制服をそろえてあげないうちには、レストランで気ままに食事を楽しむことはもはやできない」と。

おそらく、読者のみなさんの多くも同じように感じていらっしゃることでしょう。

もしこの用途のために献金をささげたい方がいらっしゃるのでしたら、「school uniforms(制服)」という欄をクリックしてください。

私たちは25ドルを、現金で子どもたちの両親に手渡しすることはせず、それぞれの子どもたちのために(両親ではなく私たち奉仕者が)直接、制服を購入しています。

いただいた献金が、用途外のことに使われてしまうことのないようにするためです。

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トリクルダウン効果

一人の子どものために制服用の献金をなさるなら、その祝福はその子以外にも及びます。

まず、その子の背丈が高くなり、その制服が小さくなったのなら、おさがりを、弟や妹たちが着ることができます。

また、制服はホンジュラスの地元の小売店で売られているため、現地の小売業者を経済的にも助けることができます。

また三番目に、私たちからローンを受けているデイシー・マヨルガ姉妹は、仕立て屋です。

そのため、私たちは女子の制服(スカート)の仕立てとして、彼女を雇おうと考えています。それによって彼女への注文は大幅に増え、彼女の家族の生計をも助けることになるからです。

実に、25ドルというお金で、どれだけ多くのことがなされるのでしょう!感謝します。


(執筆者:デイヴィッド・ベルソー)


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(執筆者:デイヴィッド・ベルソー)

米国では、一人で自活できなくなった高齢者の方々の大半は、子どもたちの所に身を寄せるか、老人介護施設に入所することが可能です。メディケア(高齢者向け医療保険制度)により、介護施設に入る費用もカバーされる場合が多いです。ホンジュラスでもほとんどの家族は高齢の親を介護しています。

しかし、ホンジュラスではここ数十年、若い人々が大都市に行き、田舎や小さな町に住む高齢の両親を捨て去るケースがとみに増えています。

ホンジュラスにはメディケアのような制度がないため、行き場を失った老人が多数います。その結果、生涯最期の月日(時には何年も)道ばたで過ごさざるをえないお年寄りも多く存在します。

こういったお年寄りの惨状に心を痛めたキリスト者医師(スィグアテペクエ市に在住のコレア博士)が立ち上がり、貧困に苦しむ高齢者のための老人ホームを始めました。この老人ホームは町を出てすぐの田舎にあります。

(現在のところ)このホームでは、十分な医療ケアを提供することができない状態にありますが、それでも入居者は少なくとも清潔な場所と健康的な食事をとることができています。

ケア・ワーカーはまた入居者の方々のために洗濯サービスも行っています。入居費用は一切とっていません。コレア医師は、文字通り、道端で死にかかっているお年寄りをホームに引き取り、こういった方々が地上での最期の日々を尊厳をもって、また平安のうちに終えることができるよう尽力しています。

このヴィラ・デル・セロにはこれを支援・援助する組織も教会もありません。このホームはその運営にあたり、個々人の自発的な寄付に依っています。

ヴィラ・デル・セロには現在、男女合わせて21人の入居者がいます。この中には、動脈硬化症を患う男性の方や、ダウン症の成人息子を抱えた高齢者の父親などがいます。

ホームには四人のケア・ワーカーが住んでいます。この四人の方々は食事を作ったり、そうじ・洗濯をしたり、その他、入居者のさまざまなニーズにこたえています。現在のところ、この四人は入居者と同じ部屋で寝泊まりしています。

しかし、コレア医師は将来的に、ケア・ワーカーに別室を提供することができたらと考えています。そうすることで良いケア・ワーカーを雇うことがより容易になり、空いた寝室のスペースにさらに多くのお年寄りが寝ることができるようにもなります。

これを受けて、私たち(the Society of the Good Shepherd)はヴィラ・デル・セロと協同して、ケア・ワーカーのための建物を建てる働きをしています。今年の三月、私たちはその工事に着工することができました。

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ペンシルベニア州からメノナイト教会の若者たちがホンジュラスにやって来て、このプロジェクトはスタートしました。兄弟たちは切削機の使い方を学ぶや、わずか数日のうちに、かなりの量の仕事をこなすことができたのです。

米国に帰国する前に、彼らは、建物を建てる上での土台づくり、そしてコンクリートの角材やれんがを一階部分に敷き詰めることができました。一方、姉妹たちは建物中を大掃除してくれました。

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現在、私たちは二階部分を作ろうとしています。そのためには、ボランティアの方々および資金が必要です。感謝なことに、ホンジュラスでは建築費というのは比較的安価です。実際、五千ドルあれば、工事を完了させることができるように思います。もし今夏、ケア・ワーカーの方々のための部屋を完築することができればどんなにいいかと思っています。

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前回のホンジュラス便りの後半の方で、私はカルメンさんという貧しい未亡人の女性の記事をとりあげました。覚えていらっしゃるでしょうか?(ココ)

「その後、カルメンさんと12歳の息子さんは、いったいどうしているのだろう?」と気になっていらっしゃる方がきっといると思います。

私もすごく気になっていました。それで今回、カルメンさんの話の続きを掲載することにしました。

また、「ロケット・ストーブ」という発明品のことについても、後半の部分でご紹介します。

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他の発展途上国でも、このストーブは応用できるのではないかと思います。環境にもやさしいストーブです。

(Honduras Newsletter, May, 2014 written by David Bercot)

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二月号で、私はカルメンさんという非常に貧しい未亡人および彼女の息子のオマール君について触れました。

カルメンは47歳ですが、ひどい関節炎リューマチのため、働くことができません。そのため、息子のオマ―ル(現在13才)が二つの仕事をかけもちしながら、生計を支えています。

彼らは、シグアテペケの元村長であった方が自分の敷地内に建ててくださったブリキ板の小さな小屋に住んでいます。

二月の時点では、二人は汚い床の上にボックススプリングを置いて、その上に寝ていました。小屋の中には家具はいっさいありませんでした。

2月号で、私はシグアテペケ内外に住む非常に貧しい人々のことについても書きました。

そして読者の方々に向けて、「こういった方々の住居環境を改善することができるよう、またカルメンさんのためにベッドやその他の物品を購入することができるよう助けてくださいませんか」とお願いしました。

その後、私たちは読者の方々からとても寛大な応答をいただきました。ですから、今回、私たちがカルメンさんやその他の人々のために今、どのようなことをしているのかについて追記を書こうと思ったのです。

二月のニュースレターを出してすぐ後、ルイス兄(ホンジュラスにおける私たちの主任ディレクター)はカルメンと息子のためにベッド、マットレス、布団カバーを購入しました。

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彼はまたトルティーヤ圧搾機等を購入しました。この圧搾機のおかげで、リューマチのある手でもトルティーヤを作ることができるようになりました。

私たちが彼女を訪問した際、すでにカルメンさんにロケット・ストーブは提供していましたので、彼女はトルティーヤを焼くこともできるわけです。

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またルイス兄は検査のためカルメンを病院に連れて行きました。そこで判明したのは、彼女は関節炎リューマチだけでなく、体内の寄生虫によっても苦しんでいたということでした。現在、彼女はそのための治療を受けています。

はじめてベッドの上で寝た後、カルメンはルイス兄にこう言いました。「こんなにぐっすり眠れたのは何年ぶりでしょう!オマールと私がボックススプリングの上で寝ていた時には、息子は寝ている間に(気づかずに)私のあばら骨を蹴っていたのです。」

また新しいトルティーヤ圧搾機とロケット・ストーブをも彼女は気に入っています。これでオマールと彼女は毎日、トルティーヤを食べることができるようになったのです。

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ルイス兄はまたオマールを学校に復学させる手伝いもしました。それで現在、オマールは学校に通っています。学校に通うため、彼は二つの仕事のうち、一つをやめました。

ルイス兄は定期的に学校の先生方とも連絡をとっていますが、オマールはよく勉強しているそうです。

しかし、オマールは最近、職を失い、無職となりました。そのため、現在、三人の方々が定期的にカルメン母子に食事を持っていっています。

その三人とは、1)ルイス兄の妻エテリア、2)元村長の奥さん、3)カルメンの元雇用主、です。

住居について

住居についてですが、私たちは予期せぬ障害に出くわしました。

二月号で触れたあの貧しい家族はいずれも、誰かの土地に不法もしくは暗黙の了解のもとに住んでいるということが判明したのです。

ですから、彼らのために家を建てるなら、まずはどこかに土地を探さなければならなくなりました。

もしそうせず、現在彼らが住んでいる場所に建てるなら、そういった家は地主の所有物ということになり、またいつ立ち退き命令が出されるか分からない状態にあるからです。

感謝なことに、ある兄弟が土地を少し提供してくださり、それによって、一家族を助けることができそうです。ですから、このプロジェクトは現在、少しずつ進んでいます。

ルイス兄はまた、地元の二つの教会にも協力を呼び掛けており、これも大きな助けとなっています。彼は、同じ土地にカルメン母子のための家も建てることができるのではないかと考えています。

他の貧しい家族のための土地を購入することができるようどうぞお祈りください。また、オマール君が放課後、働くことができるパートの仕事が与えられるようお祈りください。

2014年5月 デヴィッド・ベルソー

The Society of the Good Shepherd, P. O. Box 122, Amberson, PA 17210 • (717) 349-7033

(Honduras Newsletter, April, 2014)

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昨年の9月、ロケットストーブという素朴な発明品のことを読者のみなさんにご紹介しました。「シンプルな」ストーブと言いましたが、実はこれでなかなか手の込んだ秀作なのです。

このストーブは1984年、ラリー・ウィニアルスキー博士の考案により、発展途上国の貧民を助ける目的で開発されました。
これは煙や有害な排気をかなり抑える一方、燃料の効率は劇的に上がるというすぐれ物です。

また土製のストーブと比べると、ニ分の一から三分のニという少ない燃料だけで済み、燃料費を抑えることができるのです。

これにあわせ、ロータリー・インターナショナルがホンジュラスのコパン市にて小さな工場を開設しました。

そこで売られているロケットストーブは一個たったの50ドルです。

読者の方々の寛大な助けにより、現在、私たちはこれらのストーブを購入し、貧しい人々に提供することができています。

今年の1月、妻のデボラと私がホンジュラスにいた時、私たちはこの工場を訪れました。

この工場自体はかなり質素で、ストーブの大部分は手製でした。このストーブの外側は鋼鉄で補強されているコンクリートでできており、内側は火山灰で作られていました。――この火山灰は断熱材の役割を果たしており、熱損失を防ぐのです。

このストーブを積んだトラック一台はすでにシグアテペケ市に運搬されており(このために献金をささげてくださった方々、ありがとうございました。)、私たちはコパン市にいる間にトラックもう一台分のストーブを注文しました。

シグアテペケ市に戻ると、私たちは前のトラック積荷から数個のストーブを人々に届け、また昨年の秋にストーブを受け取った人々の元を訪問することができました。

またこのロケットストーブ・ミニストリーがどのように現地で運営されているかということに関してもさらに知ることができました。

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現地では、ルイス・ヴェガ兄弟と牧師仲間のレニン兄弟が、このミニストリーを担当しており、受け取り主を選択しています。

まずは、貧困に苦しんでいる誠実な兄弟姉妹の元にこれらの物品が届けられるよう配慮されています。そうして後、個々の人々の状況に応じて、すべての人々を対象にストーブが届けられています。

ルイス兄とレニン兄は、この配布作業は思ったほど簡単ではないと言っていました。まず、二人は、ストーブを実際に使ってみせ、その利点を説明しなければなりません。

そして「このストーブには、いわゆるならし運転期間が少々必要です。ですから最初の数回は、今まで使っていた土製ストーブのようにはうまく料理できないかもしれませんよ。」ということも説明してあげる必要があるのです。

というのも、この部分を理解しないなら、人々はすぐに新型ストーブを脇にうちやってしまうからです。

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私たちはこのストーブ一台に対し、一応5ドルという値段をつけています。――この値段は数カ月かかって人々が支払える程度の額です。これ自体は、ルイス兄とレニン兄がこの村を訪れるための往復賃にも満たない額です。

でも何かのためにお金を払うという行為を通じて、人々はその物をもっと大切に取り扱うということに私たちは気づきました。

またルイス兄たちは、人々に対し、「支払いのお金を取りに戻ってきた際、もしそのストーブが使われないままうちおかれているのが分かったら、私たちはそれを回収し、(それを本当に必要としている)他の誰かに提供することにします。」と説明しているそうです。

「これだけ性能のあるロケットストーブなのだから、使われないままうちおかれることなどある訳がない」と思う方がいらっしゃるかもしれません。

しかし、ホンジュラスの田舎に住む貧民は、従来の習慣に固執する傾向が強いのです。

彼らは何世紀も前に先祖が料理していたのと全く同じようなやり方を続けています。

そしてこういった旧式の土製ストーブの使用により、どれだけ有害な煙を肺に吸い込んでいるかという事についてはあまり自覚がない――それが現状です。

またロケットストーブは木材使用を抑えていますから環境保全にもすぐれているのですが、そういったことに関する認識もほとんどありません。ですからこれは一回説明してそれで終わり、という種類のプログラムではありません。

その後も継続的に訪問することが必要です。うれしいことに、受け取った方々のほとんどは、ロケットストーブの利点をすぐに理解し、古い土製ストーブの代わりに使いはじめています。

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ロケットストーブ・ミニストリーの主たる目的は、貧しい人々を具体的な方法で――つまり、(燃料費を抑えることで)彼らの経済生活を助け、また健康保持につとめることを通して――助けることにあります。

しかしストーブがどこで使われるかにかかわらず、実際には、これらはイエス様のもとにいくのです。

「あなたがたは、わたしが空腹であったとき、わたしに食べる物を与え、わたしが渇いていたとき、わたしに飲ませ、わたしが旅人であったとき、わたしに宿を貸し、わたしが裸のとき、わたしに着る物を与え、わたしが病気をしたとき、わたしを見舞い、わたしが牢にいたとき、わたしをたずねてくれたからです」(マタイ25:35-36)。

そうではあっても、ストーブは未信者の方々に福音を宣べ伝える窓をも開いているのです。

もちろん、「このストーブを受け取りたいならキリスト教を信じろ」というような押しつけがましい策略は私たちの内に全くありません。

私たちはそういったやり方で「お米クリスチャン(rice Christian)」を作り出すことには何ら関心を持っていません。

ルイス兄とレニン兄がまだイエス様を信じていない方々に福音を宣べ伝えているのは、そういう動機からなされているのではないのです。

二人は人々に「このストーブを提供してくださっているのはクリスチャンなんです。こういったクリスチャンの方々がただただあなた方を愛しているがゆえに、そういった援助をしてくださっているのです。」と説明しています。

その結果、私たちは、ロケットストーブよりももっと価値のある何かについて貧しい人々と分かち合う恵みに与っているのです。――そうです、これを通して何人かの人々は実際に永遠のいのちに入っていっているのです。

このロケットストーブ・ミニストリーを支援してくださっているさまざまな読者のみなさんに対し、この場をかりてお礼申し上げます。神様の祝福がありますように。デイヴィッド

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以前私は、南米ホンジュラスの貧民を懸命に助けている老夫婦のことを記事に書きました(ココ)。

日本には善意と愛にあふれる兄弟姉妹がたくさんいらっしゃいます。

こういう方々は、隣人の苦しみを見過ごしにすることができず、彼らのために具体的にどんなことができるのだろうと日々祈り、考えておられます。

そのような兄弟姉妹に向けて、今回、ホンジュラス便りをご紹介できることを私はとてもうれしく思っています。

私自身、このような形で、貧困にあえぐ私たちの隣人に関わることができることを神様に感謝しています。

それでは、ニコとロスィータの話に耳を傾けてください。

まことに、あなたがたに告げます。あなたがたが、これらのわたしの兄弟たち、しかも最も小さい者たちのひとりにしたのは、わたしにしたのです。マタイ25:40


今年2月のニュースレターの中で、スィグアテペケ(Siguatepeque)近郊に住む人々の悲惨な状況について触れました。

その後、読者の方々の何人かが、寛大にも彼らのために献金を捧げてくださり、その献金によって第一番目の家が建ちました。

ニコ・ザヴァラと奥さんのロスィータは、8週間ほど前、その家に移り住みました。

その後、私はニコとロスィータのこれまで辿ってきた人生についてもっとうかがうことができました。その話は悲しくも、感動に満ちたものです。

ニコは80歳で、妻のロスィ―タは身体障害者です。二人ともほとんど教育を受けることができませんでした。

二人は、サトウキビ・ジュースを屋台で売ることによって生計を立てています。

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彼はサトウキビの一部を自分で育て、残りは業者から仕入れています。バザールの日には、彼は市場まで手押し車を押して行き、それから絞り器を使ってジュースを絞り始めます。

以前、ニコとロスィータは、非常に重い木製の手押し車を使っていました。

その重い手押し車をうまく押すことができずに道端で苦しんでいたニコを見た、ルイス・ヴェガ兄弟は、「一緒に押していきましょう。」と助けを申し出ました。

このようにしてルイス兄弟は、ニコおよびロスィ―タと知り合い、さらに、二人が真摯なクリスチャンであることを知りました。

その後、ルイスをはじめとするクリスチャンの兄弟たちが、持ち運びがより容易な、金属製の手押し車を作ってあげました。

3年ほど前、スィグアテペケのビジネスマンであるオスカー・ペレツさんが、ニコが市場に手押し車を押していく姿を見、「バザールのない日には、ここに無料で手押し車を置いてもいいですよ。」と近くにある場所を提供してあげました。

さらに、ニコとロスィ―タがホームレスであることを知ったオスカーさんは、自分の敷地内にある掘立小屋に住んでもいいと申し出ました。

この小さな小屋には、電気も水も、トイレもありませんでしたが、――もちろん路上生活よりはましでした。

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それでニコとロスィ―タは小屋に移り住み、ニコは敷地内でサトウキビを栽培し始めました。

しかし今から一年ほど前、隣人の一人が、「ホームレスが近くに住むのはイヤだ」と苦情を言い始めました。

そしてこの隣人はあの手この手でニコとロスィ―タを立ち退かせようと働き始めました。

ここ以外に行き場のないニコとロスィ―タは、この嫌がらせにただただ耐えていました。

小屋に水道がないため、二人は毎日、500mほど離れたところにある貯水タンクに水を汲みに行かなければならなかったのですが、ある朝、そのタンクに死んだ犬が放り込まれているのをニコは発見しました。

これを見た時、ニコは「もうだめだ」と思いました。そして再び路上生活に戻ることを考えました。

しかし、ルイス兄弟は、読者の方々がこの目的のために献金してくださっていたその資金を用いて、その時すでに彼らのために新しい家を建て始めていました。

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それから数日以内に、ルイス兄は家を完成させ、ニコとロスィ―タの引っ越しを手伝いました。

彼らの新しい家は、スィグアテペケから数キロ離れた美しい山間部にあります。その家には電気、水道、屋内トイレ、浄化槽があります。

さらに、広い敷地を利用して、ニコは現在、サトウキビ、さや豆、キャッサバ、トウモロコシなどを栽培しはじめています。

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ここに移り住んでから一週間後、ニコは前に住んでいた小屋の近くに栽培していたサトウキビを収穫するため、そこに向かいました。

しかし悲しいことに、誰かがサトウキビをすべて切り落とし、燃やしてしまっていました。ニコは全収穫を失ってしまったのです。

しかしニコとロスィ―タは、「主のみこころなら、これからはこのような状況に陥ることはない」と、そのことを覚え感謝しています。

そして二人は、新しい家を提供してくださった方々、さまざまな形で彼らを助けてくださった全ての方々に感謝しています。   
2014年9月 デイヴィッド・ベルソー

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ベルソー夫妻は、私にとって特別な存在です。

夫妻との出会いは、私の歴史探究の旅路の中で与えられました。

ベルソー兄(D.Bercot)は、米国の教会史家であり、特に、初代教会の生き生きとした信仰に光を当て、それを著作や講演を通して現代に伝えようとしていらっしゃいます。

現在、お二人は、保守メノナイト派の教会に通っていらっしゃいますが、ここにたどり着くまで、夫妻は、真理を求めてあくなき探求をしてこられました。

夫妻を通して、私が学んだのは、言行一致(信じ公言していることを具体的な生活の中で実践すること)の大切さです。

例えば、ベルソー氏は、昨今の「繁栄の神学」は、使徒および初代教会の教えにはなかったものであることを著書の中で論じています。

そして、論じるだけでなく実際に、この家族は、きわめて質素なシンプル・ライフを送っているのです。

そして家族経営の小さなクリスチャン出版社で得られた収益の多くを、南米ホンジュラスの貧しい人々のために注ぎ込んでいます。

彼らは、micro-loan programというユニークな草の根援助プログラムを打ちたて、無利子でローンを貸し、それを基に、貧民街に住む人々が小さなビジネスや小売店を始めることができるよう助けているのです。

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国際協力の分野でよく問題になるのが、援助が、現地の人々を依存状態にし、かえって彼らの働く意欲や自立心が損なわれるということです。

そういった意味で、現地の人々の経済的自立を励ますベルソー夫妻の取り組みは、画期的なものといえるでしょう。

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また、二人は年に数回、直接、現地に赴き、ローンを受けたい人々ひとりひとりと話し合い、顔をつきあわせながら、この援助を行なっています。

組織立った無機質な取り組みではなく、あったかい「顔の見える」国際協力――お二人は今日も、ホンジュラスの人々のために奔走しておられます。

(夫妻のホンジュラスにおける活動について関心のある方は、ココをクリックしてください)

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