IMG_0045.jpg

前回のホンジュラス便りの後半の方で、私はカルメンさんという貧しい未亡人の女性の記事をとりあげました。覚えていらっしゃるでしょうか?(ココ)

「その後、カルメンさんと12歳の息子さんは、いったいどうしているのだろう?」と気になっていらっしゃる方がきっといると思います。

私もすごく気になっていました。それで今回、カルメンさんの話の続きを掲載することにしました。

また、「ロケット・ストーブ」という発明品のことについても、後半の部分でご紹介します。

01-2014-04-Factory.jpg

他の発展途上国でも、このストーブは応用できるのではないかと思います。環境にもやさしいストーブです。

(Honduras Newsletter, May, 2014 written by David Bercot)

Newsletter-2014-may-01-Carmen-Omar.jpg

二月号で、私はカルメンさんという非常に貧しい未亡人および彼女の息子のオマール君について触れました。

カルメンは47歳ですが、ひどい関節炎リューマチのため、働くことができません。そのため、息子のオマ―ル(現在13才)が二つの仕事をかけもちしながら、生計を支えています。

彼らは、シグアテペケの元村長であった方が自分の敷地内に建ててくださったブリキ板の小さな小屋に住んでいます。

二月の時点では、二人は汚い床の上にボックススプリングを置いて、その上に寝ていました。小屋の中には家具はいっさいありませんでした。

2月号で、私はシグアテペケ内外に住む非常に貧しい人々のことについても書きました。

そして読者の方々に向けて、「こういった方々の住居環境を改善することができるよう、またカルメンさんのためにベッドやその他の物品を購入することができるよう助けてくださいませんか」とお願いしました。

その後、私たちは読者の方々からとても寛大な応答をいただきました。ですから、今回、私たちがカルメンさんやその他の人々のために今、どのようなことをしているのかについて追記を書こうと思ったのです。

二月のニュースレターを出してすぐ後、ルイス兄(ホンジュラスにおける私たちの主任ディレクター)はカルメンと息子のためにベッド、マットレス、布団カバーを購入しました。

Newsletter-2014-may-02-Bunk-bed.jpg

彼はまたトルティーヤ圧搾機等を購入しました。この圧搾機のおかげで、リューマチのある手でもトルティーヤを作ることができるようになりました。

私たちが彼女を訪問した際、すでにカルメンさんにロケット・ストーブは提供していましたので、彼女はトルティーヤを焼くこともできるわけです。

Newsletter-2014-may-03-Rocket-stove.jpg

またルイス兄は検査のためカルメンを病院に連れて行きました。そこで判明したのは、彼女は関節炎リューマチだけでなく、体内の寄生虫によっても苦しんでいたということでした。現在、彼女はそのための治療を受けています。

はじめてベッドの上で寝た後、カルメンはルイス兄にこう言いました。「こんなにぐっすり眠れたのは何年ぶりでしょう!オマールと私がボックススプリングの上で寝ていた時には、息子は寝ている間に(気づかずに)私のあばら骨を蹴っていたのです。」

また新しいトルティーヤ圧搾機とロケット・ストーブをも彼女は気に入っています。これでオマールと彼女は毎日、トルティーヤを食べることができるようになったのです。

Newsletter-2014-may-04-Tortilla-press.jpg

ルイス兄はまたオマールを学校に復学させる手伝いもしました。それで現在、オマールは学校に通っています。学校に通うため、彼は二つの仕事のうち、一つをやめました。

ルイス兄は定期的に学校の先生方とも連絡をとっていますが、オマールはよく勉強しているそうです。

しかし、オマールは最近、職を失い、無職となりました。そのため、現在、三人の方々が定期的にカルメン母子に食事を持っていっています。

その三人とは、1)ルイス兄の妻エテリア、2)元村長の奥さん、3)カルメンの元雇用主、です。

住居について

住居についてですが、私たちは予期せぬ障害に出くわしました。

二月号で触れたあの貧しい家族はいずれも、誰かの土地に不法もしくは暗黙の了解のもとに住んでいるということが判明したのです。

ですから、彼らのために家を建てるなら、まずはどこかに土地を探さなければならなくなりました。

もしそうせず、現在彼らが住んでいる場所に建てるなら、そういった家は地主の所有物ということになり、またいつ立ち退き命令が出されるか分からない状態にあるからです。

感謝なことに、ある兄弟が土地を少し提供してくださり、それによって、一家族を助けることができそうです。ですから、このプロジェクトは現在、少しずつ進んでいます。

ルイス兄はまた、地元の二つの教会にも協力を呼び掛けており、これも大きな助けとなっています。彼は、同じ土地にカルメン母子のための家も建てることができるのではないかと考えています。

他の貧しい家族のための土地を購入することができるようどうぞお祈りください。また、オマール君が放課後、働くことができるパートの仕事が与えられるようお祈りください。

2014年5月 デヴィッド・ベルソー

The Society of the Good Shepherd, P. O. Box 122, Amberson, PA 17210 • (717) 349-7033

(Honduras Newsletter, April, 2014)

01-2014-04-Factory.jpg

昨年の9月、ロケットストーブという素朴な発明品のことを読者のみなさんにご紹介しました。「シンプルな」ストーブと言いましたが、実はこれでなかなか手の込んだ秀作なのです。

このストーブは1984年、ラリー・ウィニアルスキー博士の考案により、発展途上国の貧民を助ける目的で開発されました。
これは煙や有害な排気をかなり抑える一方、燃料の効率は劇的に上がるというすぐれ物です。

また土製のストーブと比べると、ニ分の一から三分のニという少ない燃料だけで済み、燃料費を抑えることができるのです。

これにあわせ、ロータリー・インターナショナルがホンジュラスのコパン市にて小さな工場を開設しました。

そこで売られているロケットストーブは一個たったの50ドルです。

読者の方々の寛大な助けにより、現在、私たちはこれらのストーブを購入し、貧しい人々に提供することができています。

今年の1月、妻のデボラと私がホンジュラスにいた時、私たちはこの工場を訪れました。

この工場自体はかなり質素で、ストーブの大部分は手製でした。このストーブの外側は鋼鉄で補強されているコンクリートでできており、内側は火山灰で作られていました。――この火山灰は断熱材の役割を果たしており、熱損失を防ぐのです。

このストーブを積んだトラック一台はすでにシグアテペケ市に運搬されており(このために献金をささげてくださった方々、ありがとうございました。)、私たちはコパン市にいる間にトラックもう一台分のストーブを注文しました。

シグアテペケ市に戻ると、私たちは前のトラック積荷から数個のストーブを人々に届け、また昨年の秋にストーブを受け取った人々の元を訪問することができました。

またこのロケットストーブ・ミニストリーがどのように現地で運営されているかということに関してもさらに知ることができました。

02-2014-04-Brother-Lenin.jpg

現地では、ルイス・ヴェガ兄弟と牧師仲間のレニン兄弟が、このミニストリーを担当しており、受け取り主を選択しています。

まずは、貧困に苦しんでいる誠実な兄弟姉妹の元にこれらの物品が届けられるよう配慮されています。そうして後、個々の人々の状況に応じて、すべての人々を対象にストーブが届けられています。

ルイス兄とレニン兄は、この配布作業は思ったほど簡単ではないと言っていました。まず、二人は、ストーブを実際に使ってみせ、その利点を説明しなければなりません。

そして「このストーブには、いわゆるならし運転期間が少々必要です。ですから最初の数回は、今まで使っていた土製ストーブのようにはうまく料理できないかもしれませんよ。」ということも説明してあげる必要があるのです。

というのも、この部分を理解しないなら、人々はすぐに新型ストーブを脇にうちやってしまうからです。

03-2014-04-Woman.jpg

私たちはこのストーブ一台に対し、一応5ドルという値段をつけています。――この値段は数カ月かかって人々が支払える程度の額です。これ自体は、ルイス兄とレニン兄がこの村を訪れるための往復賃にも満たない額です。

でも何かのためにお金を払うという行為を通じて、人々はその物をもっと大切に取り扱うということに私たちは気づきました。

またルイス兄たちは、人々に対し、「支払いのお金を取りに戻ってきた際、もしそのストーブが使われないままうちおかれているのが分かったら、私たちはそれを回収し、(それを本当に必要としている)他の誰かに提供することにします。」と説明しているそうです。

「これだけ性能のあるロケットストーブなのだから、使われないままうちおかれることなどある訳がない」と思う方がいらっしゃるかもしれません。

しかし、ホンジュラスの田舎に住む貧民は、従来の習慣に固執する傾向が強いのです。

彼らは何世紀も前に先祖が料理していたのと全く同じようなやり方を続けています。

そしてこういった旧式の土製ストーブの使用により、どれだけ有害な煙を肺に吸い込んでいるかという事についてはあまり自覚がない――それが現状です。

またロケットストーブは木材使用を抑えていますから環境保全にもすぐれているのですが、そういったことに関する認識もほとんどありません。ですからこれは一回説明してそれで終わり、という種類のプログラムではありません。

その後も継続的に訪問することが必要です。うれしいことに、受け取った方々のほとんどは、ロケットストーブの利点をすぐに理解し、古い土製ストーブの代わりに使いはじめています。

04-2014-04-Luis.jpg

ロケットストーブ・ミニストリーの主たる目的は、貧しい人々を具体的な方法で――つまり、(燃料費を抑えることで)彼らの経済生活を助け、また健康保持につとめることを通して――助けることにあります。

しかしストーブがどこで使われるかにかかわらず、実際には、これらはイエス様のもとにいくのです。

「あなたがたは、わたしが空腹であったとき、わたしに食べる物を与え、わたしが渇いていたとき、わたしに飲ませ、わたしが旅人であったとき、わたしに宿を貸し、わたしが裸のとき、わたしに着る物を与え、わたしが病気をしたとき、わたしを見舞い、わたしが牢にいたとき、わたしをたずねてくれたからです」(マタイ25:35-36)。

そうではあっても、ストーブは未信者の方々に福音を宣べ伝える窓をも開いているのです。

もちろん、「このストーブを受け取りたいならキリスト教を信じろ」というような押しつけがましい策略は私たちの内に全くありません。

私たちはそういったやり方で「お米クリスチャン(rice Christian)」を作り出すことには何ら関心を持っていません。

ルイス兄とレニン兄がまだイエス様を信じていない方々に福音を宣べ伝えているのは、そういう動機からなされているのではないのです。

二人は人々に「このストーブを提供してくださっているのはクリスチャンなんです。こういったクリスチャンの方々がただただあなた方を愛しているがゆえに、そういった援助をしてくださっているのです。」と説明しています。

その結果、私たちは、ロケットストーブよりももっと価値のある何かについて貧しい人々と分かち合う恵みに与っているのです。――そうです、これを通して何人かの人々は実際に永遠のいのちに入っていっているのです。

このロケットストーブ・ミニストリーを支援してくださっているさまざまな読者のみなさんに対し、この場をかりてお礼申し上げます。神様の祝福がありますように。デイヴィッド

The Society of the Good Shepherd, P. O. Box 122, Amberson, PA 17210 • (717) 349-7033

わたしたちは、大きなことはできません。
ただ、小さなことを 大きな愛でするだけです。
 マザー・テレサ


バックナンバーをお読みになりたい方は 日本語ニュースレター をクリックしてください。

また、現地に行って、土木や建築作業等を通し、直接的に人々に仕えたいという思いが与えられた方は、事務局にメールを書いてご相談ください。customerservice@scrollpublishing.com (英語もしくはスペイン語対応です)

ホンジュラスでのこの働きに献金したいという心が与えられた方は Donations をクリックしてください。

現地ホンジュラスでスペイン語を集中的に学びたい方へ。(おすすめの語学スクール案内 こちらを参照







スポンサーサイト

愛の使徒―ロバート・チャップマンの生涯と信仰(イギリス)

苦しい時

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。