呪われた木の上に 引き伸ばされ、
あのお方が 埃と汗と血にまみれている。


おお見よ、栄光の王を見よ。
神の御子が 沈み、息を引き取ろうとしている。



わが救い主よ、

誰が、いったい誰が 
こんな事を為したのですか。


いったい どんな人間が 
汝の聖いみからだを 傷つけることなどできたのでしょうか。


しみなき汝の心は 咎を知らず、
その口には どんな欺きも見出されませんでした。



ああ主よ、私、この私のせいです。

聖い汝の御体を引き裂いたのは 
この私です。


数々のわが罪が、ああ主よ、汝の血を流させ、
釘を打ちつけ、
茨を据えつけさせたのです。



自分には背負うことのできない重荷が
汝の上に 置かれました。


私をいやすために、汝は 
わが痛みをになってくださり、


私を祝福するために、汝は 
ご自身が のろいとなってくださいました。



むさぼり食う獅子の歯の間で、
切り裂かれ、私は横たわっていました。


しかし汝は その死の顎にとびかかり、

無力なえじきとなっていた私を 
死から救ってくださいました。



わが救い主よ、私は今、なんと言うべきなのでしょう。

この負い目に 
いかにして報いることができるのでしょう。


わが持てる全て、そしてわが存在すべてが
絶えることなく 汝に栄光を捧げるものとされますように。



捧げても 捧げ尽くせず、
どんなに汝にお仕えしても、
それはけっして十分なものとはなりえません。


汝のあらゆる愛、あらゆる悲嘆が
とこしえまで わが心に刻まれますように!



ああ 汝のその柔和さ、静けさ、へりくだりの心を
学ぶことができるならば。


そして、汝の血潮を踏みつける人々に対する
いとも憐れみに富んだ その愛を。



汝の涙、うめき、嘆息が

たえずわが眼をうるおし、
わが胸を満たしますように。


そうして後 ついに、
肉とこの地上から解かれた私は昇りゆき、

永遠に 汝の御胸のうちに 
安息するでしょう。




Paul Gerhardt (1606-1676)
私訳









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