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今日はちょっと息抜きに、ハトについてのミニ記事を書きたいと思います。


ハトはどこにでもいる平凡な鳥とされています。


しかし、よくよく聖書を読むと、実は、いろんなところにハトのことが書かれていることに最近、気づきました。




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初代教会のクリスチャンの描いた壁画




これはカタコンベの壁画です。


箱舟から放たれたハトが、オリーブの若葉をくちばしにくわえて、ノアの元に戻ってくる場面(創8章)を描いたものです。


ヘブル語で、ハトはJonah(ヨナ)というそうです。


そう、つまり、クジラのお腹の中に三日三晩いたあのヨナは、「ハト」という意味なんだそうです。ヨナは「鳩男さん」だったんですね!知りませんでした。


ダビデも、敵からの迫害に苦しめられ、恐れでどうしようもなくなった時に、空を自由に飛ぶハトたちのことを思い、こう詠いました。



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詩篇55:6-8

ああ、私に鳩のように翼があったなら。
そうしたら、飛び去って、休むものを。
ああ、私は遠くの方へのがれ去り、
荒野の中に宿りたい。
あらしとはやてを避け、
私ののがれ場に急ぎたい。




調べてみると、ハトには大きく分けて二種類あるそうです。1)家バト、それから、2)山ばと、きじばと、です。


ルカ2:24

また、主の律法に、「山ばと(τρυγών)一つがい、または、家ばと(περιστερά)のひな二羽」と定められたところに従って犠牲をささげるためであった。




この山ばと(turtle-dove)について、19世紀のクリスチャンであるハリエット婦人は次のような愛らしい説明をしています。



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山ばとは、旅する鳥です。山ばとたちは、初春にユダヤの地にやって来ます。その頃には若芽がいたるところで顔を出し、花々は咲き始め、あらゆるものが愛らしく美しい、そんな時期に彼らはやって来ます。

雅歌にもそのことが書かれています。「わが愛する者、美しいひとよ。さあ、立って、出ておいで。ほら、冬は過ぎ去り、大雨も通り過ぎて行った。地には花が咲き乱れ、歌の季節がやって来た。山鳩の声が、私たちの国に聞こえる。」雅2:10-12.

山ばとたちは、夏が終わるまでその地にとどまり、その後、もっと暖かい所で冬を過ごすべく、別の場所へと旅立っていきます。

Mrs. Harriet N. Cook, The Scripture Alphabet of Animals (1842)




また、ハトは、神の御霊の象徴としても新約聖書にしるされています。


マタイ3:16

こうして、イエスはバプテスマを受けて、すぐに水から上がられた。すると、天が開け、神の御霊が鳩のように(περιστεράν)下って、自分の上に来られるのをご覧になった。




また、マタイ10:16で、イエスさまは、弟子たちを遣わすにあたり、「ハトのように素直でありなさい(アケレオス:ακέραιος)」と言っておられます。


ακέραιος <否定の α- +κεράννυμι 混ぜる)=混じりけのない, harmless, innocent, simple




他の訳では、「鳩のように無垢になれ(岩波訳)」「純なこと鳩のようであれ(前田訳)」「鳩のように純真であれ(塚本訳)」とあります。


それから、自分にとって今回、新しい発見だったのは、ハトが無垢でかわいらしくも、なんとはなく「悲しそうな声で鳴いている」と古代の信仰者たちは感じていた、ということでした。


(ヒゼキヤ王が大病から回復した時にしるした詩)

イザヤ38:14a

つばめや、つるのように、私は泣き、
鳩のように、うめきました




イザヤ59:11

私たちはみな、熊のようにほえ、
鳩のようにうめきにうめく






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エゼキエル7:16

それを逃れた者が逃げて、山々に行っても、彼らは谷間の鳩のようになって、みな自分の不義のために泣き悲しむ




ナホム2:7

王妃は捕えられて連れ去られ、
そのはしためは、鳩のような声で嘆き、
胸を打って悲しむ







おわりに




ハトは、無害で、純で、すなおな被造物として、聖書の中に記されています。


また、か弱く鳴くそのさまは、古代の人々の耳に、「嘆き、悲しみの声」と響いていたことを今回知りました。


マシュー・ヘンリーは、雅歌2章の註解の所で、「『私の鳩よ』と、教会および一人一人の信者に呼びかけているのはキリストである」と述べています。


雅歌2:14

岩の裂け目、がけの隠れ場にいる私の鳩よ
私に、顔を見せておくれ。
あなたの声を聞かせておくれ。
あなたの声は愛らしく、あなたの顔は美しい。




どうか私たち一人一人が、魂の奥底で、このイエスさまの愛の呼びかけを聞き、それに応答することができますように!



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