2.文化的センシティブ対等主義者(Culturally Sensitive Egalitarians)



一方、その他の対等主義諸グループは神学的にはリベラルではないのですが、その他さまざまな理由から対等主義の立場を採っています。


一つの理由として挙げられるのは、周囲の文化に効果的に関わっていくことに力点を置いているグループは、他の諸グループ以上に、現代文化の中における対等主義的傾向に魅力を感じるきらいがあります。


その他の特徴を挙げると、彼らは周囲の文化に対し肯定的な影響を及ぼしたいと願う余り、――


1)自分たちが正しい教理を持しているかどうかという検証作業や、


2)彼らの目に、主要教理とは映らない二次的な教理に対し、はたして自分たちが聖書に忠実であるかという確認作業(*そして彼らは教会における女性の役割をめぐる論争をこの2)のカテゴリーに入れ込んでいます。)――


――こういったもの以上に、ミニストリーにおける効果的結果により高い価値を置いています。


このような文化的センシティブ対等主義グループの一例を挙げると、イリノイ州にあるウィロー・クリーク・コミュニティー教会(註1)、カリフォルニア州のフラー神学校などが挙げられます。(この神学校は、1947年の創立当初より、リベラル諸教派およびリベラルな学会で支持を受け、影響力を持つことに力点を置いてきました。)


その他、圧倒的に対等主義路線の機関として挙げられるのは、カナダのブリティッシュ・コロンビア州バンクーバーにあるリージェント・カレッジです。


そしてこの神学校もまた、周囲の文化を理解し、特に、アカデミックおよびプロフェッショナルなレベルにおいて効果的に関わっていくことに高い価値を置いています。(註2




註1)本書のAppendix 8, pp.759-60に、ウィロー・クリーク教会の政策声明の文書を掲載しています。


註2)相補主義者の教員であるJ・I・パッカーおよび、ブルース・ウォルケ(Brice Waltke)の二人は、今でもリージェント・カレッジと提携していますが、二人共、定年に達し、現在は非常勤で教えておられます。


何人かの学生たちの報告によれば、ゴードン・フィー教授、スタンリー・グレンズ教授等の対等主義の立場が、リージェントのクラスの中で学生たちの耳にする支配的見解であるということです。(とはいっても、フィー氏もすでに定年を迎え、非常勤でしか教えておらず、グレンズ氏はもうリージェントでは教えておられません。)


1994年5月、私(Wayne Grudem)は、リージェント・カレッジ学生会の招待を受け、土曜の午後のセミナーの席で、80名ほどの聴衆を前に、教会内における男女それぞれの役割について講演しました。


ある学生会長の話によれば、私の講演はあくまで平和的になされたため、多くの人々の共感を得たということでした。


しかし、次の学期になり、学生たちが再度を私を招待すべく動き出したとき、一騒動が起こりました。大学当局が学内での私の講演を認可しない方向で応答してきたのです。それに対し、百人以上の学生が嘆願書にサインをし、私の講演を望みました。


しかしながら、1994年12月に明らかになったのは、今後、大学当局は、私や外部の講演者が、ミニストリーにおける女性の役割について話すことを認めないということでした。





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