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森のスミレが

平原に 碧色を添えていた。


――おだやかな海のように。



しおらしく 静にたたずんでいる。




しだいに明かされる栄光―


それを見つめる者の想いは

ひたすら 彼方にある 新しいエルサレムへと向かう。




おお わが内にある思いよ、


翼をかって

遠く はるか遠くへと 飛び立て。



空の向こうで 待ち受けていることを

人は 想ったことがあるのだろうか



おお やがてかならず 全地に輝く光よ、

おお 必ず 顕れし力よ!



目ざめよ、わが魂。

解き放たれ、

いざ出帆せよ。



あなたの前には 海がひろがっている。




Arise, My Soul, Amy Carmichael
私訳
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城門近くにある 丘ぞいの庭。


オリーブの木の下に 
あの方が たった独りおられる。


そして外にたたずむ もう一人。


しりごみ、惑い、嘆きのうちに彼は呻いた。


「汝に祈ります。どうかこの杯を私から過ぎ去らせてください。

このような苦しみに耐えることができないのです。

自分には飲めません。

おお主よ、私をお救いください。私は沈んでしまいます。」


この苦悶に当惑した私の目に映ったのは、

オリーブの木の下にある大いなる暗闇の恐怖―― 
ただそれだけだった。



「待とう」

この言葉に 木の葉はゆらめき、
ひと筋の雲は 
輝く月表(つきおもて)に影を落とした。



愛する者(彼)は耳をすませた。何かが彼の内からこみ上げてきた。


「わが愛するお方は 前にも嘆願されたはずではなかったろうか。
ああ私は この方を愛する者と言われるにもはや値しない。

愛は、愛なるお方を悲しませたりはしないはずだから。
にもかかわらず、私は自分をそのような者だと信じ込んでいた。

まもなく、おお愛する方、
まもなく汝は私から去っていかれるだろう。

汝の御声を聴きながらも
汝に従わなかったから。」



そのとき、突如として
復活祭の月が 輝き出で、


漆黒の空気を
木々のすき間を
くまなく照らし出した。


庭それ自体が あたかも 聖なる臨在に
目を覚ましたかのようだった。


その時 私は見た。

彼が その場に駆け込んで行くのを。


じっと 顔を伏せ
沈黙のうちに 彼はあった

どんな言葉も 話されなかった。


そこには ただ うちのめされ、壊れ、
良心の咎めを いかにしても 慰め得ない者があった。


黙して語らず 彼はそこにあった。

オリーブの木の下に。

ーーーーー


夜露が現れ、
庭中が――もう二度と 微笑むことができないかのように――
泣いていた。


夜風が立ち、兵陵に吹きすさびながら 彼と共に嘆いていた。


そして 霞(かすみ)中に 彼はある幻を見た。

たった独りで――たった独りで杯をお取りになった 
あの方の御姿を。



ああ、うめき声が洩れた。

この痛み以外なら、この絶望以外の痛みなら
どんなものでも お与えください――
彼は叫んだ。



そして 悔悟のうちに
ふたたび 主の御足に ひれ伏した。


庭全体が 畏れのうちに 息を飲んだ。


木々の間に 明々とした沈黙が漂い
喜ぶ 御使いたち。


なぜなら、掟が――、
愛なる方の掟が、

耳をすませ
この言葉を待っていたからだ。


地の言葉を超えし
声にならない霊のことばを持って

愛する者は 低く横たわり
主を崇めた。

かくも甘美な奥義に飾られた その道の主であられる方を。


彼が見たこと、
それは、どんな御使いも明かしたことのないものだった。


――オリーブの木の下で。



どんな御使いも語ったことのないもの。
しかし私は知っていた。


あの晩、ゲッセマネが彼にその秘密を明かしたということを。
そして もはや彼が行かずにはいられない、ということを。


悔悛した者として
激しく愛する者として
多くを赦された者として、

静かに、しずかに―。


けっして忘れることのできない
愛の極という紅露でじっとり濡れた 
あの御頭を。

愛の泉の湧き出していた 
あのまなざしを。


――ゲッセマネの庭の中で。



おお愛。汝のその愛をいかに歌うことができよう!
オリーブの木の間で 見いだされし その愛を。


澄み渡った光の池に 降り行き、
わが水差しを 
その水で満たしたい。
光輝くことばで満たしたい!


おお 究極のこの調べをいかに奏でることができよう!


わが思いを照らし出す
深遠なる言葉、
炎のことば。


否、そのようなものでさえもない、おお愛よ。
貧しき口で あの夜を いかに表現しえよう。


――オリーブの木の下で。




Amy Carmichael,
The Fellowship of His Suffering, 私訳










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力強く、

方々(ほうぼう)を行き巡っておられた愛は、

独りぼっちの私を見つけた。



長旅に疲れて しゃがみ込んでいた私を。



――これまでの道中も、

たしかに日はやさしく私を照らし

どこにも 花が咲き乱れていた。



そう、それは知っていたはずなのに、、、




にもかかわらず、

愛はおびえている私を見い出し、

私の元にとどまってくれた。



愛は私に寄り添ってくれた。



「わが子よ。心を騒がせてはいけない。失望してもいけない。」

この方は言われた。



――あらゆる悩み、不安が心から消え去った。



なぜなら、

その時すでに私は

愛の御腕の中に

抱き寄せられていたから。






Amy Carmichael, Love Traveling 私訳





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夜明けに

黄金色の空にただよう裾を、


光り輝く 汝の衣のすそを見たことがありますか。



日中には、薄い青ベールをとおして

煌めく威光を。



喜ばしい星の一群、

この光彩、

これは汝の王冠となるのでしょうか。



おお 内在の神、汝には遠くも近くもありません。



私たちの吸う空気のように 

汝はここにおられます。



われわれのいのちの息、

おお主よ、汝を礼拝します。



とわに汝を 礼拝し 称え 

賛美します。



驚異に満ちて 上をあおぎ
 

天に開いている戸を、
 
その御座についておられる御方を、

一心に見つめます。



そして 手をさしのばし
 
汝ご自身に 触れんとします。



おおキリスト、われらが王、われらが主

汝を崇めます。




Amy Carmichael, Immanence 私訳







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あなたに傷の跡はない、、のでしょうか。


足やわき腹、手に 

隠れた打ち傷はないのでしょうか。



その地にあって あなたは偉大な人と歌われています。


輝かしいあなたの明星を 人々が称えるのも聞きました。


しかし、、 あなたに傷の跡はないのでしょうか。



あなたにうずく傷はないのでしょうか。



わたしは 射手によって刺し抜かれ、

人々は 衰弱したわたしを殺そうと

木に押しつけました。


どう猛な獣たちが取り囲み、わたしを裂きました。


その余りの苦しみに 

わたしの気は遠くなりました。



しかし、あなたには、、、あなたには痛む傷がないのでしょうか。



うずく傷もなく 痛んだ跡もない、、


しかし、しもべは主人と同じ道をたどり

わたしに従う者の足は 

刺し通されているべきではないでしょうか。



それなのに あなたの足は まるで健やかです。



痛みも傷跡もない人が 

遠くまでわたしにつき従っていくことができるのでしょうか。




Amy Carmichael, No Scar?私訳 








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応答のない無言の土壌で労したあの日々は
むだではなかった。


さまざまな希望が 死者のように横たわり
苦しさに耐えかね ひそかに流した涙。


「すべてはむだだった」――力を失ったあなたの心はそう呻きました。


「そうではない。」
主はお答えになりました。


「どんなことでも不可能はない。信じなさい。そして待ち望みなさい。」




あなたの働きはちりに帰したのでしょうか。


苦しみ――それはさびのようにあなたの心をむしばみ、

かつてあれほど鋭利だった刀を
もはや見る影もない代物にしたのでしょうか。


ちりとさびが あなたが人生で受ける報いなのでしょうか。


いいえ。そんな考えは打ち捨ててください。そして主を信じてください。


魂が苦しみもだえる時、

どうか主の誠実さに思いをひそめてください。




Amy Carmichael, Not in Vain 私訳






無題 (5)



おお 私の静けさであられる主。わが深いやすらぎ。


舌の争いからの 避け所、

わが聖なる丘。



汝の隠れ場で 私は静まることができます。



喧しい敵から
 
その舌から

私をお守りください。



混乱が増しています



押し迫るものから 私は逃れ

汝のうちに 身を隠します。



暴虐が過ぎ去るまで

汝の御手は 私を堅く支えてくださいます。



嵐がはげしさを増すとも、


おお主よ、

汝のしもべに 力をお与えください。



そして しもべを平安で祝してください。




詩篇31

Amy Carmichael, My Quietness
私訳










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どんな悪いおとずれも恐れることをしない一人の人がいた。

なぜなら、彼女の心は主に信頼して揺るがなかったから。


そして主を信頼する彼女の心は、とこしえに神のあわれみの内にあった。


しばしば主は、暗闇の中に輝く光のように立ち上がられた。

困難の中から彼女が呼びかけると、主は彼女を引き上げ、祈りに答えてくださっていた。


主は常に憐れみ深く、愛にあふれ、義なるお方であられた。


それで彼女はこう申し上げていた。

「だれが、わたしたちの神、主のようでありましょう。主は高い御位に座し、身を低くして天と地をご覧になられます」と。



でも今、彼女はひとりきりで立っている。

大いなる霧を見つめながら。



広大な山あいが彼女の前にひろがっている。

でも、そこはいつも霧。


下の谷間にある小さなわだち以外、どんな道も見えない。



とってもさみしい。彼女は思った。


そしてしばしの間、ただ立ちつくしていた。


今まで味わってきたどんな苦しみよりも耐えがたく感じる――この孤独感と心細さをじっと見つめ、耳にしながら。


その時、やわらかに、彼女の内で声が聞こえてきた。


ある時には落胆させるような、

またある時には心を引き上げるような声が。


「わが身とわが心とは衰える。しかし神はとこしえにわが心の力、わが嗣業である。」(詩篇73:26)


「私の愛する者や私の友も、私のえやみを避けて立ち、私の近親の者も遠く離れて立っています」(詩篇38:11)


「しかし私は絶えず、あなたとともにいました。あなたは私の右の手をしっかりつかまえられました」(詩篇73:23)


「私の涙は、昼も夜も、私の食べ物でした。人が一日中『おまえの神はどこにいるのか。』と私に言う間。」(詩篇42:3)


「わが神、主よ。あなたが答えてくださいますように。」(詩篇38:15)


「わがたましいよ。なぜ、お前は絶望しているのか。なぜ、御前で思い乱れているのか。神を待ち望め。私はなおも神をほめたたえる。私の救い、私の神を。」(詩篇42:11)


「私の道は主に隠れ、、」(イザヤ40:27)


「私の道はすべて、あなたの御前にあるからです。」(詩篇119:168)


「神、その道は完全、、、この神こそ、、私の道を完全にされる」(Ⅱサム22:31,33)


「主がかわいた地を通らせたときも、彼らは渇かなかった。」(イザヤ48:1)


主が丘陵を通らせるなら、彼らは気落ちしてしまうかしら。


そして彼女はまた霧の方を見た。


そこに輝きがあった。


彼女はひとりでないことを知った。


神が彼女の避け所、また力。

苦しむとき、そこにある助けであるから。


主は彼女の歩む道の近くにおられ、ご自身の恵みを彼女に示された。

そしてその恵みは心を慰めるものだった。


彼女はもはや恐れなかった。

なぜならおぼろげな山あいは、主にとっては開かれた道であるから。


主は彼女の希望をくじくようなお方ではなかった。


だから、次の数歩が見えていれば、それで十分だった。

主が彼女の前を行かれ、

彼女が歩んでゆけるよう、足跡を残してくださるはずだから。


そして次のことも彼女にとって確かなものだった。


――彼女のつき従っているお方の目は、霧を突き抜け、

道の終わりまで見通しておられる。


だから、混乱し、迷うようなことは決してない。


するとその時、一つの歌が彼女に与えられた。


歩きながら彼女は歌った。


「あなたは私を多くの苦しみ、そして悩みに会わせなさいました。でもあなたは私を再び生き返らせ、地の深みから、再び私を引き上げてくださいます。」(詩篇71:20参)


「主は私の力、私の盾。私の心は主に拠り頼み、私は助けられた。それゆえ私の心はこおどりして喜び、私は歌をもって、主に感謝しよう。」(詩篇28:7)


「私があなたに呼ばわるとき、あなたは近づいて、『恐れるな』と仰せられました。主よ。あなたは、私のたましいの訴えを弁護して、私のいのちを贖ってくださいました。」(哀歌3:57-58)


「私の口には一日中、あなたの賛美と、あなたの光栄が満ちています。」(詩篇71:8)


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こうして彼女が歩き、歌っていると、他の人たちの耳に

――立ち込める霧のせいで彼女にはこの人たちのことが見えていなかったけれど――その歌声が聞こえてきた。


そしてそれによって彼らは慰められ、旅を続ける勇気が与えられた、、

そう最後まで従い続ける勇気が。




Amy Carmichael, Figures of the Trueより 私訳










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主よ、

苦しく 疲れ切ってしまう時、


あなたの掟を守るのが つらく感じる時、


あまりの重荷に 不満を言いそうになる時、



その時 あなたの御手を見せてくださいー


釘の刺し跡のある手を。引き裂かれた手を。




私の救い主。

あなたの御手を見せてください。



おおキリスト、

もしも 私の足がたじろぎ、

後ずさりしようとするなら、



もしも 荒野と棘が私を嘆かせるなら


主よ、その時 

どうか あなたの御足を見せてくださいー



血まみれの御足、釘の傷跡のある御足をー


私のイエス、

あなたの御足を見せてください。




おお神、

私の手や足を 

あなたに見せることなど できましょうか。



Amy Carmichael, The Widow of the Jewelsより私訳





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主よ、私たちを 汝の働き人となさせたまえ。



うしろを振り返ることなど 

もう夢にも思ってはいけない。



ひざが衰え 手の弱まることのありませんように。


おお 働き人として 

私たちを強めてください。



そして つらいことにも 

耐える力を与えてください

――朝明けから 星々の顕れるときまで。





主よ、私たちを 汝の兵士となさせたまえ。


汝に信頼される兵士――


どんな危険な任務をも

果敢になしていく 前線兵士として。



剣とやりをたくみに扱うことができるよう 

私たちを鍛錬してください


――朝明けから 星々の顕れるときまで。




ほら そう遠くないところに 

あの星々がある。



御使いのように 目には見えないけれども 


静かな空気、

透きとおる青空を通して


そこに在り 見えるもの。



夕焼けの日が 赤く輝き

宵の明星が 顕れるとき


その時、


私たちは 何を知り、何を感じ、何を見、


そして 何を聞くのだろう。




Amy Carmichael, Until the stars appear 私訳










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